この度、第25回会長 順天堂大学医学部 消化器内科の永原 章仁教授よりバトンを引き継ぎ、第26回日本神経消化器病学会を2024年9月26日(木)・27日(金)の2日間の日程で、学士会館 (東京都千代田区神田錦町) に於いて開催する運びとなりました。100年近い歴史を持つ学士会館ですが、来年12月をもって学士会館再開発事業のためおよそ5年間休館となります。本学会に参加頂くとともに、歴史ある学士会館を肌で感じて頂きたいと思います。
日本神経消化器病学会は平成14年に設立された日本Neurogastroenterology(神経消化器病)学会と平成10年に設立された日本国際消化管運動研究会が統合する形で平成21年に発足しました。さらに別団体として活動していた機能性ディスペプシア(FD)研究会、心身医学研究会、IBS研究会と合併し現在に至っており、機能性消化管疾患の診療に携わる臨床医と機能性消化管疾患の研究者が一同に会する学会です。
今回の学会スローガンを模索する中、私自身基礎医学研究者であることから、基礎と臨床の融合を意識することから始まり、加えて中枢性疾患や疫学から見た消化器疾患、食物アレルギーと消化管機能、腸内フローラにとどまらずより広くマイクロバイオームからみた消化器疾患など、様々な研究者が融合しそれぞれ新しい視点から見た機能性消化管疾患の基礎と臨床を本学会で皆様と考えていく場にしたいと願い、ありきたりではありますが『融合 ~新たな視点から~』と名付けました。このような思いから、広く会員外からも本学会に参画していただき、それにより将来本学会がさらに拡充していくきっかけになればと思います。