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大会長挨拶

第71回日本実験動物学会総会

大会長 浅野雅秀

(京都大学大学院医学研究科附属動物実験施設)

このたび、公益社団法人日本実験動物学会の定期学術集会である第71回日本実験動物学会総会(大会)を2024年5月29日(水)〜31日(金)の3日間、「みやこめっせ」と「ロームシアター京都」におきまして開催することになりました。日本実験動物研究会の時代を含めると、京都での開催はこれで5回目となります。第9回研究発表会(1974年、藤原元典大会長)、第37回総会(1990年、山田淳三大会長)、第57回総会(2010年、芹川忠夫大会長)、第62回総会(2015年、喜多正和大会長)のあとを受け、9年ぶりの開催となります。本学会も年々、参加者や企業展示の規模も大きくなってきましたので、今回は「みやこめっせ」と「ロームシアター京都」という広めの会場を準備致しました。平安神宮の隣という便利なロケーションとなっております。新型コロナウイルスの感染も小康状態を保っており、パンデミック前と同じような活気ある大会が開催できそうで嬉しく思っています。


本学会は、機関管理の元に倫理的にも科学的にも適正な動物実験を実施するとともに、実験動物を用いた最先端の生命科学研究、医薬品開発、高度医療技術の開発などを強力に推進し、それらを支える実験動物の飼育や施設管理、解析機器の開発など広範囲の領域をカバーしています。本大会では「科学技術と医療の革新が交差する、実験動物学の新時代」というテーマを掲げ、企画をさせていただきました。総会の後は学会賞受賞式・受賞講演があり、今年も本学会の活動を通じて素晴らしい研究成果を挙げられた方々が受賞されます。特別講演として、京都大学の斎藤通紀先生と大阪大学の長田重一先生にお願いしており、実験動物を用いた世界トップレベルのお話が伺えると思います。また、最終日の午後には市民公開講座として、京都大学野生動物研究センターの伊谷原一先生と京都市動物園の方に、野生動物と展示動物のお話をしていただきます。シンポジウムは8つ、LASセミナーは3つ、優秀発表賞口頭発表、一般口頭発表、一般ポスター発表を準備しておりますので、活発な議論が繰り広げられることを期待しています。日本実験動物器材協議会のご協力による企業展示も十分なスペースを確保し、協賛企業のご支援を得て、ランチョンセミナーやホスピタリティルームなども充実させます。子育て中の研究者も気軽に参加していただくために、託児室も準備致します。みなさまが楽しみにしておられる情報交換会はホテルオークラで開催いたします。


5月下旬の京都は青紅葉がきれいな季節です。久しぶりに京都の地で集い、親交を深めることができればと願っております。多くの方のご参加をお待ちしております。