プログラム・講演要旨集
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総合プログラム
(公社)日本実験動物学会通常総会(学会賞授賞式および受賞講演)
5月 30日(木) 13:30 ~ 15:30 第 1会場(ロームシアター京都 1F サウスホール)
■ 功労賞
落合 敏秋(ハムリー株式会社)
山田 靖子(国立感染症研究所)
■ 安東・田嶋賞
理事長:三好 一郎(東北大学)
L-1
実験動物学におけるゲノム編集および新しいモデル動物の開発研究
○
真下 知士
東京大学医科学研究所
■ 奨励賞
理事長:三好 一郎(東北大学)
L-2
アドリアマイシン腎症モデル及びTRECK法を用いたポドサイト障害モデルの開発
○
渡邉 正輝
北里大学獣医学部実験動物学研究室
■ 2023 年 Experimental Animals 最優秀論文賞
Rescue of oocytes recovered from postmortem mouse ovaries
死亡マウスから回収した卵子の生存性向上に関する検討
○藤井 颯、中田 雄太、加藤 容子
Cyba and Nox2 mutant rats show different incidences of eosinophilia in the genetic background - and sex-dependent manner
Cyba とNox2 変異ラットは遺伝的背景および性別に依存した異なる好酸球増多症の発症率を示す
〇森 政之、代 健、宮原 大貴、李 瑩、亢 暁静、吉見 一人、 真下 知士、樋口 京一、松本 清司
Establishment of a human microbiome- and immune system-reconstituted dual-humanized mouse model
ヒト微生物叢と免疫系を再構築したデュアルヒト化マウスモデルの確立
〇何 裕遥、伊藤 亮治、野津 量子、富山 香代、植野 昌未、小倉 智幸、高橋 利一
国際賞
5 月 29日(水) 16:30 ~ 17:30 第4会場(みやこめっせ B1F 大会議室)
座長:後藤 一雄(帝京大学)
Dinh Thi Huong Tra(理化学研究所バイオリソース研究センター)
O-44
Therapeutic potential of fenugreek seed extracts on Escherichia coli urinary tract infection in BALB/c mice
○
Siti Nor Hikmah Abdul Rasid1), Leslie Thian Lung Than1), Pike See Cheah1), Shalini Vellasamy2)
1) Faculty of Medicine and Health Sciences, Universiti Putra Malaysia,
2)Faculty of Medicine, Bioscience and Nursing, MAHSA University
O-45
Cognitive and social behaviors during abstinence from chronic toluene inhalation in adolescent rats
○
Joannes Luke B. Asis1), Johanna C. Munar2), Ajina C. Carampel1), Jariel N. Bacar2), Cynthia Grace C. Gregorio3), Gregory J. Quirk2), Rohani Cena-Navarro2)
1) College of Medicine, University of the Philippines Manila,
2)National Institute of Molecular Biology and Biotechnology, National Institutes of Health, University of the Philippines Manila,
3)Institute of Chemistry, University of the Philippines Diliman
O-46
Increased amyloid burden precedes glial activation in a genetic mouse model of Alzheimer's disease
○
Yuek Ling Chai1,2), Wei Wang1), Jasinda H Lee3,4), Christopher LH Chen1,2), Thiruma V Arumugam5,6), Mitchell KP Lai1,2)
1) Department of Pharmacology, Yong Loo Lin School of Medicine, National University of Singapore,
2)Memory, Ageing and Cognition Centre, National University Health System, Singapore,
3)Department of Biochemistry, Yong Loo Lin School of Medicine, National University of Singapore,
4)NUS Healthy Longevity Translational Research Programme, Yong Loo Lin School of Medicine, National University of Singapore,
5)Department of Physiology, Anatomy and Microbiology, La Trobe University, Australia,
6)School of Pharmacy, Sungkyunkwan University, Republic of Korea
O-47
Evaluation of phytochemical constituents, antioxidant capacity with special reference to hypoglycaemic activity of the tuberous root of Asparagus racemosus on Wistar albino rats
○
Anusha Senevirathne1), Vijitha Paheerathan2), Piratheepkumar Rajadurai2), Sivakanesan Ramiah3)
1) Department of Biochemistry, Faculty of Medical Sciences, University of Sri Jayewardenepura,
2)Faculty of Siddha Medicine, Trincomalee Campus, Eastern University,
3)Department of Biochemistry, Faculty of Medicine, University of Peradeniya
O-48
Simultaneous protective immune responses of ducks against duck plague and fowl cholera by recombinant duck enteritis virus vector expressing Pasteurella multocida OmpH gene
○
Nisachon Apinda1), Venugopal Nair2,3,4), Nattawooti Sthitmatee1)
1) Faculty of Veterinary Medicine, Chiang Mai University,
2)The Pirbright Institute,3)Jenner Institute, University of Oxford,4)Department of Biology, University of Oxford
特別講演1
5 月 29日(水) 13:30 ~ 14:30 第 1会場(ロームシアター京都 1F サウスホール)
座長:近藤 玄(京都大学)
PL-1
生殖細胞発生機構の解明とその試験管内再構成
○
斎藤 通紀1,2,3)
1) 京都大学高等研究院ヒト生物学高等研究拠点、 2)京都大学大学院医学研究科機能微細形態学、
3)京都大学iPS細胞研究所
特別講演2
5 月 30日(木) 15:45 ~ 16:45 第 1会場(ロームシアター京都 1F サウスホール)
座長:浅野 雅秀(京都大学)
PL-2
細胞膜におけるリン脂質フリッパーゼとスクランブラーゼ
○
長田 重一
大阪大学免疫学フロンティア研究センター
Special Lecture
5 月 30日(木) 11:10 ~ 11:45 第4会場(みやこめっせ B1F 大会議室)
「Special Lecture from KALAS (Korea)」
座長:浅野 雅秀(京都大学)
SP-1
Molecular pathway of beneficial effect of exercise in Germ Free mouse
○
Je Kyung Seong1,2)
1) College of Veterinary Medicine, Seoul National University, 2)Korea Mouse Phenotyping Center (KMPC)
市民公開講座
5月31日(金) 13:30 ~ 15:30 第1会場(ロームシアター京都 1F サウスホール)
後援 京都市、京都文化交流コンベンションビューロー
「動物と学ぶ 動物園からアフリカのジャングルまで」
座長:浅野 雅秀(京都大学)
成瀬 智恵(京都大学)
PLC-1
京都市動物園の取組:野生と飼育下の動物の暮らしをサポートする
○
山梨 裕美
京都市動物園生き物・学び・研究センター
PLC-2
日本の霊長類学略史と最期の類人猿(ボノボ)の社会
○
伊谷 原一
京都大学野生動物研究センター
シンポジウム1 日本実験動物医学会共催
5月29日(水) 9:30 ~ 11:50 第2会場(ロームシアター京都 B2F ノースホール)
「ワンヘルスへの貢献~薬剤耐性の現状~」
座長:
瀬戸山 健太郎(鹿児島大学)
山中 仁木(信州大学)
近年、人と動物の健康、および環境の健全性を一体として守る取り組み “One Health” が国際的に謳われている。そのような中、人の生活に影響すると考えられる産業動物や愛玩動物における薬剤耐性菌の保有状況や抗菌薬の使用について注目されている。実験動物においては、微生物学的統御技術の向上により抗菌薬の使用は最小限とされ、薬剤耐性についてあまり注視されていないのではないだろうか。そのため、実験動物における薬剤耐性菌の保有やその影響について改めて認識する必要がある。本シンポジウムでは、人や環境、産業動物、あるいは愛玩動物における薬剤耐性菌に関する総論および最新知見を提供し、実験動物における現状と共に、実験動物を介したワンヘルスへの貢献について改めて考える機会としたい。
S1-1
ヒト-動物-環境における薬剤耐性菌および耐性因子の伝播・循環動態を俯瞰する
○
長野 則之
信州大学医学部保健学科検査技術科学専攻
S1-2
One Healthの視点からみた生産動物由来薬剤耐性菌の実態
○
臼井 優
酪農学園大学獣医学群獣医学類食品衛生学ユニット
S1-3
我が国の伴侶動物における薬剤耐性菌:現状と課題
○
原田 和記
鳥取大学獣医内科学研究室
シンポジウム2 大会企画
5月29日(水) 14:45 ~ 17:15 第1会場(ロームシアター京都 1F サウスホール)
「記憶のメカニズム研究の新展開」
座長:
浅野 雅秀(京都大学)
後藤 明弘(京都大学)
記憶のメカニズムは人類が解明できていない重要な課題の一つである。近年の齧歯類における遺伝子改変技術、神経活動の計測技術および様々な記憶課題を用いることにより、その実態が明らかになりつつある。後藤先生には、マウスの記憶を光で消去する新たな光遺伝学を用いて明らかになった記憶の長期保存メカニズムについての講演をしていただく。野本先生には、マウスの脳内カルシウムイメージングで明らかになった、複数の感覚情報が記憶として統合されるメカニズムについて講演をしていただく。藤澤先生には、ラットの大規模細胞外神経活動記録で明らかになった、将来の移動を予測する空間ナビゲーションのメカニズムについて講演をしていただく。喜田先生には、恐怖条件付け文脈課題と受動的回避反応課題を用いて、恐怖記憶の再固定化と消去のメカニズムについて講演をしていただく。最先端の技術を用いて、記憶のメカニズムの解明に迫る最新の研究を紹介していただくシンポジウムとなっている。
S2-1
シナプス可塑性を介した記憶の長期保存メカニズムの解明
○
後藤 明弘
京都大学大学院医学研究科
S2-2
Ca2+イメージングで明らかにする海馬における感覚情報処理
○
野本 真順1,2,3,4)、村山 絵美1,2)
1) 富山大学学術研究部医学系生化学講座、2)富山大学アイドリング脳科学研究センター、
3)国立研究開発法人日本医療研究開発機構、4)CREST, JST
S2-3
海馬と嗅内皮質における予測的空間情報処理
○
藤澤 茂義
理化学研究所脳神経科学研究センター
S2-4
想起後の恐怖記憶制御基盤
○
喜田 聡
東京大学大学院農学生命科学研究科
シンポジウム3 日本製薬工業協会共催
5 月 29日(水) 14:45 ~ 17:15 第2会場(ロームシアター京都 B2F ノースホール)
「3Rsの進展に寄与する動物実験技術におけるDx」
座長:
鈴木 睦(日本製薬工業協会/協和キリン株式会社)
渡部 一人(日本製薬工業協会)
Digital Transformation(Dx)は様々な領域の業務においてその利用が進み、生産性や正確性の向上、最適化に貢献し、必要不可欠なものになっている。Dxの有用性は動物を用いた研究においても同様で、ヒューマンエラーの減少によるより正確なデータを収集・共有することによる動物実験の質的向上、作業時間や人数の削減による効率化等をもたらす。また、動物の異常を速やかに検出・対応することが可能になり動物福祉の向上にも寄与することが期待される。本シンポジウムでは、動物実験実施において強く求められる3Rsに対するDxの貢献に焦点をあてて、動物実験・飼育の様々な観点からの取り組みについてご講演いただき、今後の当領域におけるDxの活用について皆さんと議論できる機会としたい。
S3-1
背景データ活用によるバーチャル対照群の毒性試験への導入
○
佐藤 玄1,2)
1)エーザイ株式会社グローバルレギュラトリー非臨床部、2)日本製薬工業協会
S3-2
実験動物・非臨床研究分野におけるAI病理
○
松本 泉美1,2)
1)住友ファーマ株式会社、
2)日本製薬工業協会医薬品評価委員会基礎研究部会AI病理に関するタスクフォース
S3-3
新規ウェアラブルデバイス技術を用いた一般状態観察の革新への挑戦
○
栃内 亮太
東京大学大学院農学生命科学研究科獣医衛生学研究室
S3-3
適正な動物実験に関するe-learning動画教材の3Rsへの貢献
○
天野 真理子
株式会社ケー・エー・シー
S3-5
DXを活用した施設運営とホームケージモニタリング
○
田中 佑昌
テクニプラスト・ジャパン株式会社
シンポジウム4 学術集会委員会企画
5月30日(木) 9:30 ~ 12:00 第1会場(ロームシアター京都 1F サウスホール)
「実験動物を活用したがん研究の最先端」
座長:
奥村 和弘(千葉県がんセンター研究所)
成瀬 智恵(京都大学)
実験動物を用いたがん研究は長い歴史の中で重要な知見を我々にもたらしてきた。腫瘍移植モデル、発がんモデル、遺伝子操作動物モデルおよび免疫療法を含む個別化医療モデルなど、多岐にわたるアプローチがある。生きたヒトの体内でがんを発生させるモデル化は不可能であるため、ヒト以外の生物を用いた様々な動物モデルが開発されてきた。特にマウスやラットなどの実験動物は、遺伝学的、病理学的、生殖工学的な観点から今なお不可欠な動物モデルとして、がん研究において重要な位置を占めている。本シンポジウムでは、インビトロ研究だけでは明らかにできない、実験動物モデルを駆使した基礎的研究から臨床前試験に至る幅広いがん研究から得られた最新のトピックスを、5人のシンポジストによって紹介していただく。多様な研究分野の方にもご参加いただき、活発な討論を通じて、がん研究分野の最新の基礎研究の理解や新たな治療法・創薬に関する知識を深めると同時に、がん生物学における実験動物モデルの有用性について再考する機会を提供したい。
S4-1
マウスモデルを用いた老化細胞の解析
○
高橋 暁子
1)公益財団法人がん研究会がん研究所細胞老化研究部、
2)NEXT-Gankenプログラムがん細胞社会成因解明プロジェクト
S4-2
正常細胞と変異細胞間に生じる細胞競合
○
藤田 恭之
京都大学大学院医学研究科
S4-3
膵臓選択的ハイドロダイナミック遺伝子導入法による新規膵癌モデル動物の確立
○
柴田 理、上村 顕也、田中 裕登、阿部 寛幸、五十嵐 聡、横尾 健、寺井 崇二
新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野
S4-4
CAR-T細胞製品の非臨床評価
○
藤原 由佳理
ノバルティスファーマ(株)トランスレーショナルメディスン
S4-5
遺伝性腫瘍予防へのアプローチ
○
豊國 伸哉1)、孔 穎怡1)、羅 亜光1)、今岡 達彦2)、真下 知士3)
1)名古屋大学大学院医学系研究科生体反応病理学、
2)量子科学技術研究開発機構QST未来ラボ量子MRI研究グループ、
3)東京大学医科学研究所実験動物施設先進動物ゲノム研究分野
シンポジウム5 実験動物感染症対策委員会企画
5月30日(木) 9:30 ~ 12:00 第2会場(ロームシアター京都 B2F ノースホール)
「免疫不全動物の感染症と微生物学的管理」
座長:
田中 美有(大阪公立大学)
中村 紳一朗(麻布大学)
近年、従来の免疫不全動物に加えて、NOGマウスなどの重度免疫不全動物や、特定の免疫関連遺伝子を対象とした遺伝子改変動物が作出され、様々な実験に利用されるようになっています。免疫不全モデル動物は易感染性であり、その飼育管理の上で、厳重な微生物学的管理は重要です。本シンポジウムでは、免疫不全動物(マウス・ラット)の基本、感染症事例、微生物モニタリングおよび飼育管理についてとりあげ、免疫不全動物の適切な微生物学的品質管理および飼育管理についての理解を深めたいと考えています。
S5-1
免疫不全動物の歴史・開発・応用
○
高橋 武司
公益財団法人実中研
S5-2
免疫不全マウス飼育室で発生したニューモシスチス感染事例
○
中村 紳一朗1,2)、寺門 一郎2)、土屋 英明2)
1)麻布大学獣医学部実験動物学研究室、2)滋賀医科大学動物生命科学研究センター
S5-3
免疫不全ラットにおけるラットポリオーマウイルス2感染症
○
田中 美有1,2)
1)大阪公立大学獣医学部獣医病理学、2)京都大学大学院医学研究科附属動物実験施設
S5-4
Murine Chapparvovirus (MuCPV)— 免疫不全マウスに腎疾患を引き起こすウイルス
○
丸山 滋
ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社
S5-5
免疫不全マウスの微生物学的品質管理
○
林元 展人
公益財団法人実中研ICLASモニタリングセンター
S5-6
日本クレアにおける重度免疫不全マウスの飼育管理について
○
西脇 恵
日本クレア株式会社
シンポジウム6 動物福祉・倫理委員会企画 日本実験動物医学専門医協会共催
5月31日(金) 9:30 ~ 12:00 第1会場(ロームシアター京都 1F サウスホール)
「動物実験における3Rsの現在地:国際的なガイドラインと科学的な進歩、その運用について」
座長:
武井 信貴子(イナリサーチ)
渡邊 秀徳(JTクリエイティブサービス)
シンポジウムでは、3Rsに関連する国際的なガイドラインに焦点を当て、科学技術の進歩状況や実際の運用戦略について包括的に議論します。最新の国際的ガイドラインについて、3Rsの原則(Reduction:削減、Refinement:改善、Replacement:代替)の実践に向けた今後の展開を共有し、新たなガイドラインや科学技術の進歩が実際にどのように運用されるかを理解することを目的としています。さらに、このシンポジウムを通じて、持続可能な動物実験および研究の方向性を模索し、参加者の皆様に今後の3Rsの発展に向けた新たなアイディアや戦略を検討する機会を提供することを目指しています。
S6-1
実験動物の安楽死に用いる麻酔法に関する国内外での認識と理解について
○
浅野 淳
鹿児島大学共同獣医学部共同獣医学科
S6-2
経済協力開発機構(OECD)が進めるNew Approach Methodsを用いたリスクアセスメント
○
平林 容子
国立医薬品食品衛生研究所
S6-3
MPS(生体模倣システム)に関する研究動向、規制当局や産業側の受入の現状について
○
奈良岡 準
アステラス製薬株式会社非臨床バイオメディカルサイエンス
S6-4
医薬品毒性試験ガイドラインに見る3Rsの現在地~医薬業界の立場から
○
鈴木 睦
日本製薬工業協会医薬品評価委員会基礎研究部会
シンポジウム7 文部科学省ナショナルバイオリソースプロジェクト共催
5月31日(金) 9:30 ~ 12:00 第2会場(ロームシアター京都 B2F ノースホール)
「新しい時代の実験動物バイオリソース」
座長:
真下 知士(東京大学)
吉木 淳(理研BRC)
実験動物(特に哺乳類)は、ライフサイエンス研究の基礎・基盤となるバイオリソースとして、毒性試験や安全性試験として、さらには個別化医療の疾患モデルとして、その重要性が増加してる。一方、ゲノム編集技術も急速に進展しており、ゲノム情報をはじめ付随する特性情報の充実が利用者にとっては鍵となっている。本シンポジウムでは、国内外バイオリソース拠点の代表の先生方に、こうした状況や今後の利活用の在り方の変化を幅広い参加者にわかりやすく解説していただく。
S7-1
進展するマウスリソース整備事業
○
吉木 淳
理化学研究所バイオリソース研究センター
S7-2
ラットリソース整備事業のこれまでとこれから
○
浅野 雅秀
京都大学大学院医学研究科附属動物実験施設
S7-3
なぜサルを実験に用いるのか
○
中村 克樹
京都大学ヒト行動進化研究センター
S7-4
ニワトリ・ウズラリソース:始原生殖細胞を用いた新展開
○
西島 謙一、奥嵜 雄也
名古屋大学大学院生命農学研究科
S7-5
モデル実験動物としてのゼブラフィッシュとNBRP
○
岡本 仁
理化学研究所脳神経科学研究センター
S7-6
Seoul National University Hospital Marmoset Model Network Center (SNUH-MMNC) and Disease Model
○
Byeong-Cheol Kang1,2)
1)Seoul National University College of Medicine,
2)Biomedical Research Institute, Seoul National University Hospital
シンポジウム8 日本実験動物技術者協会共催、日本実験動物医学専門医協会後援
5 月 31日(金) 13:30 ~ 15:30 第2会場(ロームシアター京都 B2F ノースホール)
「動物福祉を探求する新たな視点~こんなところにも動物福祉~」
座長:
橋本 直子(京都大学ヒト行動進化研究センター)
小山 公成(株式会社ケー・エー・シー)
動物実験実施者にはあまりなじみのない領域である飼育管理業務における動物福祉に焦点を当て理解を深めたい。動物実験において動物福祉は、結果の再現性を高める重要な側面であり、飼育管理の面におけるその取組みについては技術者ならびに研究者も理解を深める必要がある。本シンポジウムでは、小動物、魚類、家畜の分野で取組まれている動物福祉についての考えを紹介していただく。実験動物への福祉的配慮がどのように動物実験を支えているのか、そして今後、どのように動物福祉への貢献が進んでいくのかを、登壇者と会場の参加者と共に考えたい。このシンポジウムを通じて、異なる動物種を取扱う専門家からの考察や意見交換から、改めて動物福祉について考え、気づきや有益な知見を得るとともに、技術者、研究者が動物実験の精度向上について考える機会としたい。
共催シンポジウム趣旨説明
○
中野 洋子(日本実験動物技術者協会 理事長、帝京科学大学生命環境学部)
S8-1
実験動物ブリーダーの苦悩~動物福祉とユーザーのニーズ、両立の模索~
○
後藤 洋平
ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社
S8-2
動物薬開発における養殖魚の飼育管理上に必要な動物福祉
○
川村 清隆
共立製薬株式会社
S8-3
畜産分野における動物福祉の捉え方と実現方法
○
新村 毅
東京農工大学農学部
LASセミナー1
5月29日(水) 9:00 ~ 11:30 第3会場(みやこめっせ B1F 特別展示場A)
「知りたい!実験動物 part 3」
オーガナイザー:
清成 寛(理化学研究所BDR)
三浦 竜一(東京大学)
セミナー概要
動物実験において、適切な動物種を選択し、適切な環境下で飼育し、適切な取り扱いをすることは、極めて重要なことである。そこで、新たな実験動物種の使用を検討するにあたって、その特性を理解し、動物の入手先、飼育管理方法、ハンドリングなど、取り扱いの基本(下記事項)を学ぶ機会を本セミナーで提供する。既に対象の実験動物種を使用している人にも本セミナーを機に改めて飼育や取り扱い方法の確認をしていただきたい。今年は一昨年から続くシリーズのpart 3として、「コウモリ」、「リスザル」、「ハダカデバネズミ」、「ブタ」をとりあげる。
各種実験動物に関する基本事項
①基本情報(分類、生理・生態、実験動物としての特性、研究利用の状況など)
②入手方法(入手元、入手の際の注意点、関連法令など)
③飼育管理方法(環境条件、ケージ、給餌、環境エンリッチメントなど)
④ハンドリング方法(捕獲、保定、投与など)
LAS1-1
暗闇でも大丈夫!音で“見る”能力を操る「コウモリ」
飛龍 志津子(同志社大学)
LAS1-2
いたずら好きでフレンドリー「ボリビアリスザル」
横田 伸一(東京大学)
LAS1-3
長寿の秘密をまるはだか!「ハダカデバネズミ」
河村 佳見(熊本大学)
LAS1-4
先端医学研究に貢献するモデル動物「ブタ」
本多 新(自治医科大学)
LASセミナー2
5月30日(木) 9:00 ~ 11:30 第3会場(みやこめっせ B1F 特別展示場A)
「動物の気持ちを理解する(行動解析)」
オーガナイザー:
新美 君枝(理化学研究所CBS)
小木曽 昇(国立長寿医療研究センター)
セミナー概要
本セミナーでは、カエル、コウモリ、ハト、マウス、コモンマーモセット、マカクザルを用いた行動解析の実例、解析結果を紹介します。動物の行動から動物の「気持ち」を理解する取り組みについて、動物行動科学の概論から最新の研究結果まで幅広く講演いただきます。
LAS2-1
捕食者と被食者の戦術から探る合理的意志決定
西海 望(自然科学研究機構基礎生物学研究所)
LAS2-2
情動や本能を制御する視床下部の役割:マウスの攻撃行動や養育行動を例に
宮道 和成(理化学研究所BDR)
LAS2-3
コモンマーモセットのための行動課題の開発と課題中の脳機能イメージング
蛯名 鉄平(東京大学)
LAS2-4
採餌課題と自然行動観察によるマカクザルの内省能力の探求
宮本 健太郎(理化学研究所CBS)
LASセミナー3
5月31日(金) 9:00 ~ 11:30 第3会場(みやこめっせ B1F 特別展示場A)
「いまから始めるバイオインフォマティクス」
オーガナイザー:
磯谷 綾子(奈良先端科学技術大学院大学)
井上 貴史(公益財団法人実中研)
セミナー概要
生命現象を理解するには、ゲノムDNAから転写されるRNA、遺伝子の最終産物となる蛋白質、蛋白質の機能により生体内で合成される様々な代謝産物、これらの解析が必要不可欠である。近年の生命科学研究では、次世代シークエンサーに代表されるようにハイスループット機器の進歩に伴い、膨大な情報を簡単に入手できるようになってきた。一方で、これらの膨大な情報から生命現象を理解するための情報を絞り込むためには、バイオインフォマティクスを駆使する必要がある。
動物実験を主とするウエットの研究者や技術者の中には、バイオインフォマティクスに多少の苦手意識がある人もいるかもしれない。
しかし、近年の生命科学系トップジャーナルでは、軒並みバイオインフォマティクスを用いた成果が報告されていることからも、バイオインフォマティクスが、新たな生命現象の理解に重要な役割を担っていることは明瞭である。
本セミナーでは、バイオインフォマティクスの入門者に向けて、シングルセルRNAシークエンス解析、プロテオーム解析、メタボローム解析、トランスオミクス解析の専門家の方々に、それぞれの特徴や適用方法などをご講演いただく。バイオインフォマティクス入門者の方々には、自身の携わる研究の発展に活用していただきたい。
LAS3-1
AIの手引きで実践するシングルセルRNAシーケンスデータ解析
二階堂 愛(理化学研究所生命機能科学研究センター)
LAS3-2
プロテオーム解析とそのデータの取り扱い方
川島 祐介(かずさDNA研究所)
LAS3-3
空間メタボロミクス~代謝生化学の二次元展開~
杉浦 悠毅(京都大学)
LAS3-4
ウエット研究者のための“オミクスデータからパスウェイ仮説を立てる”
小鍛治 俊也(奈良先端科学技術大学院大学)
口頭発表(優秀発表賞)
5月29日(水) 9:30 ~ 12:00 第1会場(ロームシアター京都 1F サウスホール)
示説・討論 5月30日(木) 17:00~18:00 ポスター・器材展示会場(みやこめっせ 1F 第2展示場C・D)
座 長:
鬼頭 靖司(名古屋大学)
松下 夏樹(愛知医科大学)
BP-01
造血幹細胞の骨髄へのホーミングに重要な働きをするタンパク質とその糖鎖構造についての研究
○
Xuchi Pan、成瀬 智恵、松崎 朋子、杉原 一司、浅野 雅秀
京都大学大学院医学研究科実験動物学
BP-02
新規ゲノム編集マウスシリーズを用いた器官形成に重要な機能的エキソンの探索
○
鈴木 颯、久野 朗広、村田 知弥、杉山 文博、水野 聖哉
筑波大学医学医療系トランスボーダー医学研究センター生命科学動物資源センター
BP-03
生殖細胞膜特異的糖脂質セミノリピドの欠損はセルトリ細胞の極性異常及び血液精巣関門の破綻を招く
○
秋山 かのん1)、則竹 康佑1)、中野 愛里1)、古瀬 幹夫2,3)、山下 竜幸4)、 本家 孝一5)、小沢 学6)、伊川 正人6,7)、藤原 祥高8)、岩森 督子9,10)、 水野 聖哉11)、越後貫 成美12)、小倉 淳郎12)、高島 誠司1,13,14)
1)信州大、2)生理学研究所、3)総研大院、4)高知大医先端医療学、5)高知大医、6)東大医科研、
7)阪大微研、
14) 信大グリーン社会共創
BP-04
ブタ受精卵へのAAVベクターを用いたノックイン技術の開発
○
野口 光央1)、谷原 史倫1)、稲毛 由佳2)、井上 誠1,3)、花園 豊1)、横尾 隆2)、本多 新1)
1)自治医科大学先端医療技術開発センター、2)東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科、
3)住友ファーマ株式会社
BP-05
造血幹細胞の生着を許容する新規Kit変異ラット
○
飯田 龍哉1)、石田 紗恵子1)、Jinxi Wang1)、服部 晃佑1)、吉見 一人1,2)、山崎 聡3,4)、真下 知士1,2)
1)東京大学医科学研究所実験動物研究施設先進動物ゲノム研究分野、
2)東京大学医科学研究所システム疾患モデル研究センターゲノム編集研究分野、
3)東京大学医科学研究所システム疾患モデル研究センター細胞制御研究分野、
4)筑波大学医学医療系幹細胞治療研究室
BP-06
細胞競合と胎仔発生環境を用いた完全な移植用皮膚片の作成
○
水野 直彬1,2)、長野 寿人2,3)、佐藤 秀征2)、水谷 英二2,4)、柳田 絢加2,5)、 加納 麻弓子2,6)、笠井 真理子2)、山本 祐美2)、渡部 素生2)、サッチー ファビアン7)、正木 英樹2)、金井 正美1)、中内 啓光2,7)
1)東京医科歯科大学実験動物センター疾患モデル動物解析学、2)東京医科歯科大学幹細胞治療研究室、
3)防衛医科大学校形成外科、4)筑波大学幹細胞治療研究室、5)東京大学農学部獣医解剖学、
6)聖マリアンナ医科大学代謝・内分泌内科学、7)スタンフォード大学幹細胞生物・再生医療学
BP-07
エクソシスト複合体はマウスの卵母細胞の維持と卵胞発育に必須である
○
グウェン リエウ キム チー1)、康 宇鎭2)、杉山 文博2)、小倉 淳郎3)、高橋 智2)、水野 聖哉2)
1)筑波大学大学院ヒューマンバイオロジー学位プログラム、
2)筑波大学医学医療系トランスボーダー医学研究センター生命科学動物資源センター、
3)理化学研究所バイオリソース研究センター遺伝工学基盤技術室
BP-08
能動的従順性の選択交配と腸内細菌叢の変化:マウスの家畜化における腸内細菌の役割
○
ビシュワ ビーム1,2)、森 宙史2,3)、豊田 敦4)、黒川 顕2,5)、小出 剛1,2)
1)国立遺伝学研究所マウス開発研究室、2)総合研究大学院大学、3)国立遺伝学研究所ゲノム多様性研究室、
4)国立遺伝学研究所比較ゲノム解析研究室、5)国立遺伝学研究所ゲノム進化研究室
BP-09
精巣上体で発現するPate ファミリー遺伝子が協調して精子成熟をサポートする
○
篠原 日菜1)、平 歩夢1)、荒木 喜美1)、伊川 正人2)、野田 大地1,2)
1)熊本大学生命資源研究・支援センター、2)大阪大学微生物病研究所
BP-10
マーモセットの乳仔期における親子分離が脳の遺伝子発現へ与える影響
○
篠原 晴香1,3)、目黒 牧子2)、井上 貴史1)、島津 美幸2)、服部 真智子4)、日比野 仁士4)、深澤 一正4)、佐々木 えりか1)、堀家 慎一2,3)
1)公益財団法人実中研、2)金沢大学疾患モデル総合研究センター疾患オミクス分野、
3)大阪大学大学院大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学連合小児発達学研究科金沢校、
4)日本クレア株式会社八百津生育場中動物事業部
BP-11
染色体工学技術を用いたヒト抗体重鎖・λ軽鎖遺伝子全長を保持する完全ヒト抗体産生マウスの開発
○
下谷 和人1)、馬場 重典2)、森脇 崇史1,2)、阿部 智志3)、岡田 茜3)、香月 加奈子3)、香月 康宏1,2,3,4)
1)鳥取大学大学院医学系研究科染色体医工学講座、2)鳥取大学医学部生命科学科染色体医工学講座、
3)鳥取大学染色体工学研究センター、
4)自然科学研究機構生命創成探究センター(ExCELLS)染色体工学研究グループ
BP-12
ヒト化マウスを用いたヒトTh2細胞誘導型アレルギー性接触性皮膚炎モデルの確立
○
大野 裕介1)、望月 美沙1)、川井 健司1)、中村 征史2)、鈴木 隆二2)、後藤 元人1)、高橋 利一1)、伊藤 守1)、伊藤 亮治1)
1)公益財団法人実中研、2)Repertoire Genesis株式会社
ランチョンセミナー LS-1(協賛企業:日本クレア株式会社)
5月29日(水)12:15 ~ 13:15 第2会場(ロームシアター京都 B2F ノースホール)
座長:篠原雅巳(日本クレア株式会社)
演題:「アンメットメディカルニーズとモデル動物のリポジショニング」
演者:太田毅(京都大学大学院農学研究科応用生物科学専攻生体機構学分野)
ランチョンセミナー LS-2(協賛企業:ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社)
5月29日(水)12:15 ~ 13:15 第3会場(みやこめっせ B1F 特別展示場A)
座長:上田尚(ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社)
演題:「JAX玉手箱 ~ JAXマウスで拓く実験動物学の未来~」
演者:内田あや(ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社 Technical Information Services)
ランチョンセミナー LS-3(協賛企業:㈱夏目製作所)
5月29日(水)12:15 ~ 13:15 第4会場(みやこめっせ B1F 大会議室)
座長:小川哲平((株)夏目製作所)
演題:「動物実験機材の新時代・深層学習を用いた「マウス尾静脈自動注射システム・AUTiv (オーティヴ)」
演者:井上拓哉((株)Preferred Networks)
越川隆史(住商ファーマインターナショナル(株))
小川哲平((株)夏目製作所)
ランチョンセミナー LS-4(協賛企業:三浦工業株式会社)
5月30日(木)12:15 ~ 13:15 第2会場(ロームシアター京都 B2F ノースホール)
座長:佐々木えりか(公益財団法人実中研)
演題:「洗浄滅菌業務における省エネのご提案」
演者:阿部直人(三浦工業株式会社)
ランチョンセミナー LS-5(協賛企業:株式会社ケー・エー・シー)
5月30日(木)12:15 ~ 13:15 第3会場(みやこめっせ B1F 特別展示場A)
座長:小山公成(株式会社ケー・エー・シー)
演題1:「G0世代ゲノム編集マウスの遺伝型解析」
演者:
水野聖哉(筑波大学医学医療系/トランスボーダー医学研究センター / 生命科学動物資源センター / 実験動物学研究室)
演題2:「こんなときどうする?サル類の飼育管理FAQ」
演者:橋本直子(京都大学ヒト行動進化研究センター技術部)
ランチョンセミナー LS-6(協賛企業:ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社)
5月30日(木)12:15 ~ 13:15 第4会場(みやこめっせ B1F 大会議室)
座長:丸山滋(ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社)
演題:「病原微生物の検出状況と環境中における細菌の安定性から考える環境サンプルの有用性」
演者:鈴木裕貴(ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社 モニタリングセンター)
ランチョンセミナー LS-7(協賛企業:Avidity Science株式会社)
5月31日(金)12:15 ~ 13:15 第3会場(みやこめっせ B1F 特別展示場A)
座長:杉本良一(Avidity Science株式会社)
演題:「動物福祉のために:給水システムの革新」
演者:マイク・ダグラス(アレンタウン)
器材展示
5月29日(水)9:00 ~ 31日(金)12:00
みやこめっせ1F ポスター・器材展示会場(第2展示場C、D)
ホスピタリティルーム
5月29日(水)9:00 ~ 31日(金)12:00
みやこめっせB1Fの下記会場
工芸実技室
【HR-1】日本クレア株式会社
第1会議室
【HR-2】公益財団法人実中研
第2会議室
【HR-3】アーク・リソース株式会社
第3会議室
【HR-4】ジャクソン・ラボラトリー・ジャパン株式会社