
LASセミナーのご案内
LAS-1 LASセミナー1
日時:
2025年5月21日(水)9:15~11:15
会場:
第3会場(交流センター 3F 第3会議室)
座長:
小沢 学(東京大学 医科学研究所)、圦本 晃海(実中研)、
磯谷 綾子(奈良先端科学技術大学院大学)
テーマ:
「巷で話題のAIを使う -実験動物学のDX-」
人工知能(Artificial Intelligence: AI)は、かつてはSFの世界観を持つ夢のような技術でしたが、2022年に対話型AIのChatGPTが一般公開されて以来、様々なAIツールが日常に浸透し、広く活用されてきています。また、2024年のノーベル物理学賞、化学賞には、AI技術の構築やAI技術を用いた研究が選ばれ、科学の分野においても欠かせない技術となってきました。
このことは、実験動物学の分野でも例外ではなく、AI技術を実験動物学の分野に取り入れ、これまでに得られてきた、またはこれから獲得する膨大なデータを効率的、かつ自動的に解析してくことは、今後、必要不可欠になることが予想されます。
かつてのAIは、使いこなすためにはプログラム言語を操る必要があり、動物実験を主とするウェット研究者が苦手にすることが多かったドライ解析技術でした。しかし、ChatGPTをはじめとする自然言語を用いた対話型AIシステムの進化により、むしろウェット研究者がドライ解析を始める際のハードルを大きく引き下げる役割も果たすようになってきています。
本セミナーでは、ChatGPTを含めた最先端のAI技術をどのように実験動物学の分野に組み込み、AI技術や機械学習を活用してどのようなことができているのかについて、動物実験を自動化(DX化)している実例や、対話型AIによるサポート例について、ご講演いただきます。
AI入門者の方々には、自身の携わる研究や動物施設の管理運営にぜひ活用していただきたい。
演者1
小澤 直光
久留米大学
演者2
森 秀人
大阪大学
演者3
宮部 貴子
京都大学
演者4
舟橋 啓
慶應義塾大学
LAS-2 LASセミナー2
日時:
2025年5月22日(木)9:15~11:15
会場:
第3会場(交流センター 3F 第3会議室)
座長:
三浦 竜一(東京大学)、成瀬 知恵(京都大学)、
佐々木 えりか(公益財団法人実中研)
テーマ:
「動物実験がなくなる?代替法の可能性と限界を知る」
2025年、動物の愛護及び管理に関する法律(動愛法)の改正の準備が進められている。改正される動愛法には、動物実験代替法の利用の義務化が追加されることになりそうだ。そもそも動物実験代替法とは?どのようなガイドラインがあるのか?どのような方法があるのか?どの位、精度が高いのか、など動物実験代替法に対する学会会員の皆様の疑問・質問を講師の先生方にお答えいただきます。
演者1
平林 容子
国立医薬品食品衛生研究所
演者2
奈良岡 準
アステラス製薬株式会社
演者3
高島 康弘
京都大学CiRA
演者4
岩崎 清隆
早稲田大学
LAS-3 LASセミナー3
日時:
2025年5月23日(金)9:15~11:15
会場:
第3会場(交流センター 3F 第3会議室)
座長:
清成 寛(理化学研究所 生命機能科学研究センター 生体モデル開発チーム)、
井上 貴史(岡山理科大学 獣医学部 獣医学科)
テーマ:
「知りたい! 実験動物 Part4」
動物実験において、適切な動物種を選択し、適切な環境下で飼育し、適切な取り扱いをすることは、極めて重要なことである。そこで、新たな実験動物種の使用を検討するにあたって、その特性を理解し、動物の入手先、飼育管理方法、ハンドリングなど、取り扱いの基本(下記事項)を学ぶ機会を本セミナーで提供する。既に対象の実験動物種を使用している人にも本セミナーを機に改めて飼育や取り扱い方法の確認をしていただきたい。今年はシリーズ第4段として、「コリドラス」、「シマヘビ」、「デグー」、「ウサギ」をとりあげる。
各種実験動物に関する基本事項
① 基本情報(分類、生理・生態、実験動物としての特性、研究利用の状況など)
② 入手方法(入手元、入手の際の注意点、関連法令など)
③ 飼育管理方法(環境条件、ケージ、給餌、環境エンリッチメントなど)
④ ハンドリング方法(捕獲、保定、投与など)
演者1
河野 菜摘子
明治大学
演者2
鈴木 孝幸
大阪公立大学
演者3
篠原 明男
宮崎大学
演者4
西島 和俊
生理学研究所